表面処理

表面処理
熱処理との一環工程で付加価値を高めます。

熱処理との一環工程で付加価値を高めます。

加工品のバリ取りや梨地加工、錆落としや熱処理後の酸化皮膜除去、無電解ニッケルめっきや黒染めなどの化成処理加工を行っております。表面処理単独での依頼だけでなく、熱処理との複合工程での依頼で付加価値を高めます。

TECHNOLOGY加工技術

無電解ニッケルめっき

メッキ液の還元作用によって、製品の表面にニッケルの皮膜を生成し、装飾性、耐食性を高めます。

ガス浸炭焼入

特徴

  • メッキ皮膜は耐食性、耐摩耗性に優れ、光沢のある外観皮膜のため装飾性に優れる。
  • 均一な皮膜が得られるため、製品の形状に左右されにくい。
  • メッキ後の熱処理(ベーキング)による析出硬化で皮膜硬度を高めることが可能。

適用可能な主な鋼種

  • 金属全般 ※但し非鉄金属(ステンレス、アルミニウム、銅等)の材料は対応不可。

黒染(四三酸化鉄皮膜処理)

製品の表面に緻密な酸化皮膜を形成させて、錆を防ぐ処理です。

黒染(四三酸化鉄皮膜処理)

特徴

  • 素材の状態によりますが、光沢のある黒色美麗な外観なため、装飾性にも優れる。
  • 皮膜が薄く、寸法変化が殆どないため、寸法精度の高い製品にも適用が可能。
  • 多孔質な皮膜で、防錆油、潤滑油等が含浸する事で、防錆、潤滑性が高まる。

適用可能な主な鋼種

  • 金属全般 ※但し非鉄金属(ステンレス、アルミニウム、銅等)の材料は対応不可。
  • 熱処理品、ワイヤーカット品、鋳物、クロムが多く含まれる材料は赤茶けた色合いになる場合があります。

酸洗浄

熱処理後の酸化皮膜(着色やスケール)除去や錆除去、メッキの前処理等でも利用されます。

特徴

  • 希塩酸等で製品表面に付着している酸化膜や変質層の洗浄・除去に利用される。
  • 濃度や時間によっては表面が肌荒れしたり、浸食により寸法が減寸する事もある。

適用可能な主な鋼種

  • 金属全般 ※但し非鉄金属(ステンレス、アルミニウム、銅等)の材料は対応不可。

バレル

製品と一緒にメディアと呼ばれる研磨石・コンパウンド・水を入れ、回転運動や振動を与えて製品表面を擦って研磨する加工で、加工バリの除去、角部のR加工、鏡面仕上げ、熱処理後の酸化皮膜(スケール)除去にも用いられます。

バレル
加工前
バレル
加工後

特徴

  • 光沢仕上げで美麗な外観を得られるため、装飾性に優れる。
  • 一度に大量処理が可能なため、量産性に優れる(単品加工には不向き)。
  • 穴部分や、溝形状、凹部の角には直接メディアが当たらないため、形状によっては対応が困難。

適用可能な主な鋼種

  • 金属全般

ショットブラスト

高速で回転するローター(遠心羽根車)の遠心力で、投射材(金属製の硬質粒子)を製品表面に投射し、錆取り、バリ取りや汚れ落とし等の前処理、溶接品や熱処理後の酸化皮膜(スケール)除去、浸炭防止剤の除去等の後処理としても利用される研掃処理。

ショットブラスト

特徴

  • 製品の硬度が高い場合、表面の面粗度に余り変化は起こらないが、製品の硬度が低い場合、投射された表面は梨地状の仕上がりとなる。

適用可能な主な鋼種

  • 金属全般

ホーニング(サンドブラスト)

圧縮空気に研磨剤(ガラスビーズやアルミナ粉末)を混ぜて製品表面に噴射し、加工バリの除去や酸化皮膜(スケール)の除去、錆取りや汚れ落とし、浸炭防止剤の除去にも利用される研掃処理。

特徴

  • 製品の硬度にもよるが、研磨剤の粒子が細かく、磨りガラスの様な表面状態に仕上がるため、装飾用にも利用されている。
  • メッキや塗装等の密着性向上のため、前処理としても利用される。

適用可能な主な鋼種

  • 金属全般

ショットピーニング

ショットブラストと同様に高速で回転するローターの遠心力で投射材を製品表面に投射する。硬度の高い投射材を強く投射することで、表面を加工硬化させたり、圧縮残留応力を与えて、耐摩耗性、疲れ強さ、潤滑性に寄与する処理。

ショットピーニング

特徴

  • 浸炭焼入品の表面層に発生する異常層の改善等に大きな効果をもたらす。

用途

  • 浸炭焼入品の歯車等の強化
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